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Everythingsgonnabealright’s blog

初めまして、言葉というコミュニケーションツールが大好きです。書くこと読むことは生涯続けていく所存であります。お付き合い宜しくお願い申し上げます。

タランティーノの映画愛(ネタバレ有り)

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を鑑賞。

(ネタバレというか、10本ぐらい前のブログで、感想を書きますと予告していたのと、私のタランティーノ愛を語った流れもあったことで投稿。それと私のブログはオチが無いと言われますが、今回はオチもなにもタランティーノだけです。 )

 

映画そのものは、毎度なことながら彼の映画愛、過去の作品へのオマージュ、監督たちへのリスペクト、そして映画という芸術様式を途轍もなく愛していることがこれでもかってぐらい詰まっていた。私も映画そのものも、映画という芸術様式も好きです。もっというと、やっぱり映画館が好きだし映画館で映画を観る行為が大好きです。

 

さて、「ワンス・アポン・ア・タイム〜」のざっくりな内容は、

ディカプリオ演じる落ち目の俳優リックと彼を公私ともに支えるブラピ演じるスタントマンのクリフのお話。

時代設定はタランティーノの幼少期の多感な時代を過ごした1960年代のハリウッド。テレビや映画やラジオ、風俗、街並みも往来する車も当時のものに超再現し、ハリウッドの変遷やシャロンステート事件をフィクション的に導入して1969年の8月のある三日間を切り取った。(ちなみにシャロンの事件から一週間後にあのウッドストック開催だったらしいです。)

 

時はながれてゆく。時代が変わっていくのを受け入れていかなければならない。過去の自分と変わっていかなければならないと考える今の自分。

時代や対象はもちろんちがうが誰もが通過するであろう戸惑いと葛藤。そして人生の選択、、その時間、、、を感じました。

161分があっという間だった。タランティーノは今回も良い意味で観客に対して迎合していなかった。作りたいもの、入れたいものがいっぱい詰め込まれている。そこをどう捉えるか、ですかね。

難しいこと抜きに、

映画は自由で映画は監督の頭の中だ。

そして、映画は娯楽である。

ワンス・アポン・ア・タイム〜というから昔、昔のおとぎ話、、まさに映画的表現かと。

 

誰にでも薦められる映画ではないかもしれない。感想はいろいろだし、人それぞれだし、映画に何を求めているのかもそれぞれですね。私はタランティーノの映画愛が好きなのだ。オタク満載、ウンチクたっぷり、映画渉猟履歴を映画という芸術様式でわがままに表現することが好きなのだ。今作が9作目。次回10作目の記念碑的作品を首を長くして待とう。